農家民宿 梨楽庵ブログ

大山隠岐国立公園~その2~

風景

 中国地方の最高峰で標高1729mの大山は、国立公園に指定されて今年で87年になります。10月2日のブログで、大山について紹介しましたが、その後も、範囲は拡大し、鳥取県と岡山県の県境にある毛無山地域と国宝投入堂で有名な三徳山地域が国立公園に編入されています。

 つまり、大山隠岐国立公園は、鳥取県、島根県、岡山県の三つの県にまたがる国立公園であり、範囲が広いだけでなく、山あり、海あり、変化に富んだ海岸線あり、島々があり、草原もあるという多彩な顔を持つ魅力満載の国立公園なのです。

 平成28年には、「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」の文化的な価値が認められ、日本遺産に認定されました。三朝町の三徳山地域は「日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉」のキャッチフレーズで、「六根清浄と六感治癒の地」として県内では最初に日本遺産にも認定されました。富士山は既に世界遺産に認定され、今夏は再び、登山客や観光客が押し寄せていますが、大山隠岐国立公園も世界遺産に相応しい価値のある宝物だと誇りに思っています。

 大山の東隣に「船上山」(せんじょうさん)という山があります。実は、船上山の周囲も大山隠岐国立公園の一部なのです。船上山は標高が約616mの低い山ですが、鎌倉幕府の倒幕を宣言した後醍醐天皇が隠岐の島から脱出して立てこもり、幕府軍と戦った激戦地なのです。そして、船上山の独特な地形が幕府軍を大いに苦戦させたのです。

 写真の断崖絶壁は屏風岩と呼ばれ、高い所で100m以上あり、幅は約600mあります。写真では捉え切れません。千丈滝という名瀑があり、最初の写真が落差103mの雄滝、(おんだき)で、次の写真が落差90mの雌滝(めんだき)です。断崖絶壁を流れ落ちる左右の滝の景観は、滝の水量は季節によって異なりますが、鳥取県が誇る絶景の一つです。

 鳥取県内の多くの小学校は、断崖絶壁の麓にある「船上山少年自然の家」で1泊2日の宿泊研修を行っています。登山の登りは、天候が良ければ「正面登山コース」を登ります。時間的には30分から40分ほどで頂上にたどり着きますが、大小の石や岩がゴロゴロしていて、子どもたちにとっては結構つらい登山ですが、達成感の感じられる思い出深い登山になります。まだ、行かれたことのない方は、是非、ご家族で挑戦してみてください。