農家民宿 梨楽庵ブログ

湯梨浜町の誇り

梨楽庵

 

    平成16年(2004)10月1日に平成の大合併を行い、私たちの故郷「湯梨浜町」が誕生しました。今年で19年目を迎えます。新しい町名も20年近く経つと体になじみ、親しみが感じられるようになりました。それは、湯梨浜町役場の職員の方々や町内の住民の方々のご尽力のおかげで、3つの旧町村が一つの自治体になってきたからだと思います。さらには、湯梨浜町の知名度も全国的に高まっています。

 湯梨浜町の知名度が高まった要因の一つが、町名のわかりやすさにあると思います。町名を聞けば、どんな地域なのか、具体的なイメージがわいてきます。町内には「東郷温泉」と「はわい温泉」の2つの「湯」があります。二十世紀「梨」は日本一の産地です。町の北側には、透明度の高いきれいな日本海が広がり、砂「浜」も東西に連なっています。

    夏には「浜」辺で海水浴を楽しむ家族連れの姿が見られます。今では年間を通して多くのサーファーが関西方面から訪れています。町内のことを詳しく知らなくても、町の由来は町名をもとに簡単に説明することができます。また、全国的に有名な温泉地である「湯河原」「湯布院」などと同じ3文字の町名なので、音感的にも響きのよいことが効を奏したのだと思います。

 町が作成した「湯梨浜の誇り百選」の中には、本町の誇れるものがたくさん掲載されています。優劣はつけられないのですが、湯梨浜町がグラウンド・ゴルフの発祥地だということを、あえてNO.1に推したいと思います。数年前に修学旅行で広島市を訪れたとき、平和公園で観光客の方から「どちらの県の小学生さんですか?」と声をかけられました。「鳥取県の泊小学校です。」と答えましたが、小首をかしげる様子だったので、「グラウンド・ゴルフが誕生した町にある小学校です。」と付け加えると、即座に納得してもらえました。

 今から40年前に旧泊村教育委員会が中心となって開発し誕生したグラウンド・ゴルフのおかげで、湯梨浜町の知名度も全国的に高まってきたのです。毎年6月上旬の週末には「潮風の丘とまり」を会場にして、グラウンド・ゴルフ発祥地大会が盛大に開催されています。新型コロナ感染症が広がる前は、全国各地から800名近くの愛好者が大会に参加しています。

 生涯スポーツ活動推進事業という当時の文部省補助事業の一環として開発されて誕生した新しいスポーツの最大の特徴は、全ての世代が気軽に、どこでも、笑顔で楽しむことができる、ことです。特に高齢者の方々にとっては、適度な運動量なので体の負担が少なく、仲間の人たちと会話を楽しみながら交流できることが健康づくりにも効果があり、お気に入りのスポーツになっています。

 平成2年度から4年の歳月をかけて甲亀山(こうきやま)の山頂一帯を造成して「グラウンド・ゴルフのふるさと公園」が整備されました。このグラウンド・ゴルフの競技会場である「潮風の丘とまり」は町内の絶景ポイントなのです。いや、私は個人的には、鳥取県の中でも最も雄大な景観を眺めることができる絶景の一つだと確信しています。天気の良い日には、「潮風の丘とまり」に来るだけで心も体も癒されるのです。

 今や日本全国に広まったグラウンド・ゴルフは、世界へ飛躍するチャンスが到来しています。新型コロナ感染症のために延期となっていた生涯スポーツの世界大会「ワールドマスターズゲームズ」が2027年に開催されることが決定したのです。そして、「潮風の丘とまり」はグラウンド・ゴルフの競技会場に選定されているのです。つまり、4年後には、世界各地から多くの人が集まり、「潮風の丘とまり」でプレーを競い合うのです。想像するだけで胸がワクワクしてきます。

 駐車場に車を置いて潮風の丘のクラブハウスに向かうと、左手に石碑が見えます。碑文には、「この公園が泊村の新しい時代を告げるシンボルとして、健康と幸せづくりの広場として、より多くの皆さんに愛され親しまれることを祈念し、碑文とします」と、旧泊村長宮脇三巳氏の言葉が刻まれています。

 宮脇三巳氏は現在の湯梨浜町長宮脇正道氏のお父様です。旧泊村のさらなる発展を願って決断された一大事業が、湯梨浜町のさらなる飛躍の起爆剤となる日が目の前に刻一刻と近づいているのです。