農家民宿 梨楽庵ブログ

とうふちくわ

風景

   鳥取の故郷の味、とうふちくわ

とうふちくわを梨の木で作った板皿に盛り付けました

「ちむら」さんは、慶応元年(1865年)創業の老舗です

「とうふちくわの里 ちむら」(布袋店)さんは広々とした店舗です

  奥のスペースはイートインコーナーです

   品揃えが豊富なので、目移りします

  全種類挑戦したいのですが、…。無理かも…。

 「豆腐」のようで豆腐でない、「竹輪」のようで竹輪でない、そんな食べ物が鳥取県東部地区にあることをご存知でしょうか。全国で鳥取県だけで製造されている不思議な食べ物が、「とうふちくわ」です。一般的には「ちくわ」は魚肉を主原料として作られますが、とうふちくわは、木綿豆腐と白身魚のすり身を、ほぼ7対3の割合で混ぜて蒸します。魚肉より、豆腐の割合が高いので「とうふちくわ」なのです。

 とうふちくわの歴史は江戸時代にさかのぼります。江戸時代の初期、お城のある鳥取県東部の因幡地域では、漁港の開発が遅れていたため、魚は贅沢な貴重品で、庶民には手が届きにくい食べ物だったのです。初代鳥取藩主、池田光仲は、藩の財政も厳しかったので、「魚の代わりに豆腐を食べなさい」とのお触れを出し、質素倹約を奨励したことが由来だと言われています。

 とうふちくわは、私の大好物の一つです。豆腐の風味と竹輪に含まれる魚の味が生み出す食感がたまらなく美味しいのです。口当たりも柔らかく、とうふちくわを一度でも口にした人は、ファンになること間違いないと思います。小腹がすいたときには、かじって丸ごと一本食べるとお腹が落ち着きます。手頃な大きさにカットして、好みに合わせてマヨネーズや醤油や生姜をつけて食べると、お酒の肴にもってこいです。

 とうふちくわを製造している会社は鳥取市内を中心に数社あります。中でも代表的な会社が今から159年前、慶応元年(1865年)創業の(株)「ちむら」さんです。ちむらさんでは、鳥取県産大豆を100%使用した木綿豆腐を主原料として上質の白身魚を加えています。健康面に気を配り、化学調味料や保存料は使用していません。昆布、カツオ、シイタケなどの天然エキスを使用して、素材本来のうま味を生かすように製造されています。

 ちむらさんの店舗は鳥取市内に4店舗あります。先日、鳥取市河原町にある「とうふちくわの里 ちむら」布袋店を訪ねました。令和元年(2019年)にリニューアルオープンされていて、店舗内は広く、商品数も豊富で、「とうふちくわ」だけでも30種類近くあるとのことでした。パッケージも色とりどりで、購買意欲が湧きたつようなデザインに一新されていました。有名な書家の「紫舟」さんが揮毫されたパッケージもあり、ちむらさんが「とうふちくわ」に取り組む情熱がひしひしと伝わってきました。

 かまぼこや天ぷらも含めると、常時80種類以上もの商品が販売されています。「できたて工房」では、20種類以上の天ぷらやとうふステーキを楽しむことができます。「イートインコーナー」では、鳥取の老舗「たくみ割烹店」監修メニューの「牛すじ煮込みカレー」や「牛すじ煮込みハヤシライス」や「ちむら特製天ぷらラーメン」などを食べることができます。私は牛すじ煮込みカレーに挑戦し、美味しくいただきました。サービスとして3種類のとうふちくわを食べることができたので、お得感がありました。

 どれもおいしそうで目移りするような「ジェラートコーナー」もあるので、昼食時に入店し、イートインで食事をしてオリジナルコーヒーを飲み、ジェラートを食べて「とうふちくわ」のお土産を買ったら、十分すぎるくらい満足できるお店だと感じました。鳥取県を旅先に選ばれた観光客の皆様、ぜひ一度、「とうふちくわの里 ちむら」にお立ち寄りください。

*「とうふちくわの里 ちむら」さんは、鳥取自動車道の「鳥取南IC」を下りると、1分もかからないうちに到着します。ちむらさんは、鳥取駅前にある「丸由百貨店」(旧鳥取大丸百貨店)のデパ地下にも出店されています。

*「とうふちくわ」は、鳥取駅構内でも販売されています。それ以外にも、鳥取市内のスーパーの食品売り場には、ほぼ間違いなく「とうふちくわ」が販売されています。ちむらさん以外のとうふちくわもありますので、それぞれのお店の味をお楽しみください。

*長期保存が可能な「とうふちくわ」は、食べると、固い!と感じます。本来の食感を味わうことができませんので、賞味期限を参考にしたり、直接、店員さんに尋ねてみてください。