砂の美術館・日本編を常設展に!
梨楽庵

入館直後、この砂像に圧倒されたのです

入口横に造られた砂像の看板です。ここに風神雷神図を描く企画力に感服しました

「日本編」が開幕して一か月あまりが経ちました。いつでも行けると思われて、まだ入館されていない方は是非ともご覧ください。5月28日付の「日本海新聞」、「私の視点」に投稿文が掲載されましたので、ご紹介させていただきます。

砂の美術館・日本編を常設展に
「砂の美術館・日本編」を心待ちにしていた私は、開幕初日の開館直後に入館しました。展示会場に足を踏み入れると、スサノオノミコトとヤマタノオロチが戦っている砂像が目に飛び込んできました。動き出すのではないかと錯覚するほどの圧倒的な存在感でした。
度肝を抜かれ館内を進むと、日本神話から始まり、弥生時代から戦後の高度経済成長の時代までの、日本の歴史と文化の粋(すい)を表現した19の作品が展示されていたのです。茶圓総合プロデューサーは「出来栄えは、もうこれ以上ないぐらいの点数かと思う」とテレビインタビューで話されていました。精巧に制作された砂像を驚きの目で鑑賞し、私は幸福感で満たされました。
帰路、ふと疑念が浮かんできました。「会期が終わったら今回も作品を砂に戻してしまうのだろうか」と。砂の美術館の企画は、「砂で世界旅行をすること」なので、展示期間が終わると、作品を崩して、次回はその砂を再利用して新たな作品を制作しています。
そのコンセプトは知っていますが、日本編は常設展示として残すことを熱望します。その理由は、日本編には日本の歴史と文化の粋を集めた作品が展示されていて、大人から子どもまで砂像を通して日本を再発見できる最高の教材だからです。
鳥取砂丘は、唯一弱点があります。天候に左右されることです。しかし、悪天候の時でも、砂の美術館に立ち寄っていただくと、インバウンドの人たちにも鳥取で日本文化の極みを楽しんでいただけるのです。
日本編は常設展とし、世界旅行の企画は特別展としてもう一つ屋内展示場を作る案はいかがでしょうか。「予算的に無理です」と即答されそうですが、会期末までは十分な時間があります。関係者の皆さま、ご一考をお願いいたします。

先週、梨楽庵をご利用された福岡からの知人のご夫婦に砂の美術館をお勧めしました。鑑賞後の感想を尋ねたところ、「素晴らしかったです。鳥取砂丘に来て天候が悪かったとしても、砂の美術館を見られたら十分満足できますね!」と、奥様が目を輝かせながら話しかけてこられました。私の考え方を、そのまま言葉にしてくださいました

悪天候のために馬の背まで歩いていくことができなくても、ラクダに乗れなかったとしても、砂の美術館へ立ち寄れば、鳥取観光の感動の思い出づくりができるのです。まだ入館されてない方は是非ともご覧ください。そして、常設展にできるように大きな世論のうねりを起こしてくださいませんか。よろしくお願いいたします
