おもってなし
梨楽庵
「おもてなし」については、15日付けのブログで既に紹介しましたが、私は、おもてなしは、「おもってなし」だと、これまでの経験上、考えています。日本人だけでなく、世界中の人たちが旅行は大好きです。職場の業務や人間関係で疲れ果てた日々を過ごさなければならない多くの人にとっては、休暇をとって旅に出かけることは、最高の喜びの一つです。
私たちは旅先に何を求めて出かけるのでしょうか。人により違いはあるものの、「非日常を味わい開放感に浸りたい。」「絶景や穏やかな空間に身を置いて、リフレッシュ感を味わいたい。」「少しだけ贅沢なものを食べて、プチ贅沢なホテルや旅館に宿泊して満足感を感じたい。」などではないでしょうか。私たちが期待している非日常や絶景やプチ贅沢に流れている共通の感覚は、日常の生活では得られない「何らかのサプライズ」を旅に出かけることで体感したいという欲求ではないでしょうか。
しかし、サプライズは事前にわかってしまっては、サプライズになりません。出かける前にネットやガイドブックで入念に調べ上げてしまうと、旅の日程は事前学習の確認事項となってしまい、既視感ばかりが感じられ、何のために旅に出たのかわからなくなってしまいます。旅のお土産が徒労感では、せっかくの休暇も無駄になってしまいます。
梨楽庵では、ミニサプライズを大切にして、お客様に旅の喜びとリラックス感を満喫していただけるように努めています。ホームページにも施設案内は最小限に留めています。直接、宿にお越し頂いてから出会い、触れていただく小さなサプライズの積み重ねこそが、お客様へのおもてなし、だと考えているからです。梨楽庵に来ると、こんな出会いがあるのか、こんな楽しさがあるのか、こんなことがあるなんて、思ってなし(思ってもいなかった)」と感じていただけたら、私たちの最高の喜びです。
*梨楽庵では、お地蔵さまもスタッフの一員として、おもってなし、を支えています。