梅雨と紫陽花(アジサイ)
梨楽庵

梨楽園(リラックスエン)の紫陽花です

とても珍しい紫陽花です

梨楽園には妻がいろいろな草花を植えています

紫陽花にもいろいろな種類があるのですね

梨楽園へ向かう途中の道端の紫陽花です

青色が実に鮮やかな紫陽花です

梨楽庵の裏庭の紫陽花です

梅雨の時期には紫陽花の花はお似合いです。考えてみれば、日本の季節の変化に合わせて、それぞれの時期にピッタリの草花が咲くことって、本当に神秘的です
今年はほぼ平年と同じく、中国地方は6月9日に梅雨入りしました。ところが、その後は雨の日は少なく、気温ばかりが上昇し、熱中症警戒警報が度々出されていました。
テレビで天気予報を見ると、日本列島にかかっていた梅雨前線もいつの間にか消えていました。「今年は、空梅雨かも?」と思っていたところ、再び梅雨前線が復活し、今週は梅雨空が戻ってくるようです。昨夜は早朝まで激しい雨が降り続いていました。
沖縄県を除き、九州から東北地方にかけて6月上旬から7月中旬までの、約一か月間続く雨の多い時期を「梅雨」と漢字で表記しています。この「梅雨」を「ばいう」と読ませたり「つゆ」と読ませたりするのはどうしてだろうと、ふと、疑問がわいてきました。
調べてみると、「梅雨(ばいう)」は中国から伝わった言葉で、中国の揚子江(長江)流域で、梅の実が熟す時期に雨期があり、そのことから、「梅雨(ばいう)」と呼んだようです。
梅雨を「つゆ」と呼ぶようになったのは、江戸時代からのようです。雨の多いこの時期は、木の葉にたくさん「露(つゆ)」ができるので梅雨を「つゆ」と呼ぶようになったという説があります。
もう一つの説は、長雨が続くために食べ物が腐ったり傷んだりすることから、物が潰(つい)える、潰(つ)ゆ、つまり、つぶれたり、なくなる意味から「つゆ」と呼ぶようになったそうです。なにげなく使っている言葉の語源を調べたことで、とても勉強になりました。
梅雨の時期の代表的な花は何ですかと問えば、誰もが「紫陽花」と答えることでしょう。そして、紫陽花の花と聞けば、アジサイ寺と呼ばれる京都や鎌倉の観光名所を思い浮かべる方もおられるのではないでしょうか。紫陽花とお寺は何か関係があるのでしょうか。
さらに調べてみると、新発見です。紫陽花の花が咲く梅雨の時期は、晴れの日と雨の日では気温の変化が激しいために、医療が発達していない時代には病気にかかりやすく、なくなる人が多かったようです。そのために、寺によっては死者に手向ける花の意味も込められて、多くの紫陽花が植えられたそうです。
第二次世界大戦以降は、急速に医学が進歩し、感染症でなくなる人も激減しましたが、アジサイが挿し木で容易に栽培できることや梅雨時期の古寺に彩をそえるので、観光の目玉として紫陽花の植栽が盛んになったそうです。今ではお寺以外にも、梅雨を彩る花として多方面で活用されています。
紫陽花の花は、一つひとつの小さな花が集まって一輪の大きな花を形作っています。そして、雨がたっぷりと降る6月に地中の根っこからしっかりと水分や栄養分を吸収して色鮮やかな花の色を生み出しています。
世の中を見渡せば、学校や職場など、様々な組織は一人ひとりの人間が集まって何らかの集団を作っています。なぜか紫陽花を見ていると人間の集まりのように見えてきます。
梅雨の時期は蒸し暑く、さらに近年は温暖化によって夏日の日が多くなり、一年の中でも生活するのが大変ですが、集団の中の一人ひとりの子どもや大人が、たっぷりと慈雨を浴びて、彩り豊かな花を咲かせていけるといいですね。
梅雨は梨の実も大きく玉太りする時期です。秋に美味しい梨に育つように、草刈りを始めとする梨楽園の環境整備に私も汗を流していこうと思います。
