これぞ絶景!鍵掛峠
風景

毎年10月下旬から11月上旬にかけての約10日間は、「伯耆富士」と呼ばれる中国地方の最高峰、大山(だいせん)が紅葉のベストシーズンを迎えます。すると、西日本各地から多くの観光客が大山の紅葉の絶景ポイントをめざして押し寄せます。その場所は、“鍵掛峠(かぎかけとおげ)”です。
鍵掛峠の紅葉のニュースは、通常、11月3日の文化の日の直前にメディアで報道されています。地元紙の1面には、山麓が錦秋の化粧で彩られた、鍵掛峠から眺めた大山の大きな写真と記事が掲載されています。
鳥取県民にとっては、全国的なレベルに値する誇るべき景観であり、県の内外から観光客を呼び込むためにも最大限にアピールすべきトップニュースなのです。
文化の日を含めた前後は概ね3連休になります。このニュースを聞き知ると、鍵掛峠に魅了された人たちは、居ても立っても居られなくなり、鍵掛峠の狭い駐車場は車で溢れかえることになるのです。3連休は駐車ができないために長い行列ができ、長時間待たされる覚悟が必要です。
鍵掛峠は、岡山県北に位置する蒜山高原からスタートすると、登山やスキーの起点となる観光地の大山寺(だいせんじ)とつながる「蒜山(ひるぜん)・大山スカイライン」の中間地点にあります。
島根県から訪れる観光客は、山陰自動車道を西に向かって走り、米子東ICを下りてからは大山寺に向かって大山観光道路を走り、大山寺に到着してからはスキー場のある桝水高原に向かうと、スカイラインの入り口に到着します。
県外客の多くは、中国地方や四国地方、関西方面からやって来られますので、中国自動車道の蒜山ICを下りてから蒜山大山スカイラインを利用されます。そのために、このコースは午前10時以降になると大混雑しますので、早い時間帯に鍵掛峠に到着する計画を立てることをお勧めします。

蒜山方面から車を走らせると、鍵掛峠駐車場へ到着する直前に見える“ブナ林のじゅうたん”のような風景です
〈 追記 〉
今夏は猛暑を超えた酷暑でした。秋になってからも夏日が多く夜間の気温も下がらなかったので、大山の紅葉のピークは来週末頃になると予想されます
