おもってなし
梨楽庵

“おもてなし”については、前回のブログで紹介しましたが、私は、おもてなしは、“おもってなし”だと、これまでの経験上、考えています。日本人だけでなく、世界中の人たちが旅行は大好きです。職場の業務や人間関係で疲れ果てた日々を過ごさなければならない多くの人にとっては、休暇をとって旅に出かけることは、最高の喜びの一つです。
それでは、私たちは旅先に何を求めて出かけるのでしょうか。人により違いはあるものの、「非日常を味わい開放感に浸りたい」「絶景や穏やかな空間に身を置いて、リフレッシュ感を味わいたい」「普段よりも少しだけ贅沢なものを食べて、プチ贅沢なホテルや旅館に宿泊して満足感を得たい」などではないでしょうか。
私たちが旅に期待している非日常や絶景やプチ贅沢に流れている共通の感覚は、日常の生活では得られない「何らかのサプライズ」を旅に出かけることで体感したいという欲求ではないでしょうか。
しかし、サプライズは事前にわかってしまっては、サプライズになりません。出かける前にネットやガイドブックで入念に調べ上げてしまうと、旅の日程は事前学習の確認事項となってしまい、既視感ばかりが感じられ、何のために旅に出たのかわからなくなってしまいます。旅のお土産が徒労感では、せっかくの休暇も無駄になってしまいます。

“農家民宿 梨楽庵”では、ミニサプライズを大切にして、お客様に旅の小さな喜びとリラックス感を満喫していただけるように努めています。なので、ホームページにも施設案内は最小限に留めています。直接、梨楽庵にお越し頂いてから、出会い、触れていただく小さなサプライズの積み重ねこそが、お客様へのおもてなし、だと考えているからです。
「梨楽庵に来ると、こんな出会いがあるのか、こんな体験ができるのか、こんな楽しさがあるのか、こんなことがあるなんて、思ってなし(思ってもいなかった)」と感じていただけたら、私たちの最高の喜びです。

*写真のカエルさんが、自己紹介したいと申していますので、お聞き下さい。
「私は、梨楽庵のスタッフの一人、いや、一匹の“かんガエル”です。出身地は京都市の嵐山のお店です。庵主が京都旅行の途中でお店に立ち寄った時、見初められて梨楽庵に就職することになりました。
私のお気に入りのポーズは、ロダンが作成した“考える人”です。な・の・で、お客様がお越しの際には、考える人をイメージしてお迎えのポーズを決めているのですが、……。みんなが言うんです。あれは考える人ではなく、「居眠りしているカエルだと」まあ、言いたい人には言わせておきましょう。
私だって、考えてるんです。梨楽庵の開業当初は、修学旅行生の人たち以外はほとんど予約が入ってなかったんです。庵主も奥さんも全く気にしていないようでしたが、私はハラハラドキドキ、梨楽庵の将来を心配して、お客様がいらっしゃらない日にも、考えるポーズを決めて、考えていたんです。
ありがたいことに、コロナが収束してからは、庵主の知人や友人だけでなく、ホームページを見て予約を入れてくださる方もいらっしゃるんです。今年はすでに1月と4月に県外からのお客様の予約が入っています。こんなこと初めてです。
庵主も奥さんも無理をしないで、ゆっくりペースでやってくださいね。農作業もあって大変なんですからね。私に心配させないでくださいね。それでは、以上で私、“かんガエル”の自己紹介を終わります」
