農家民宿 梨楽庵ブログ

天風録の横読み

梨楽庵

 大のカープファンの私は、カープ情報を入手したくて3年前から中国新聞デジタル版を購読しています。スポーツ新聞やネットのヤフープロ野球ニュースからも情報を得ることはできるのですが、中国新聞デジタル版のスポーツ欄でのカープの情報量は圧倒的に多いのです。

 スポーツ欄の名物コラムが“球炎”です。スポーツ欄担当記者の中でも最も筆力のある敏腕記者が書かれているので、今日はどこに着目して書かれているのだろう、と毎回が楽しみです。

 もう一つの名物コラムが新聞社の顔ともいえる“天風録”です。読売新聞なら「編集手帳」、朝日新聞なら「天声人語」、地元鳥取の新日本海新聞なら「海潮音」にあたる一面に掲載されて誰もが目を通すコラムです。

 昨日、中国新聞デジタル版の読者の欄に83歳の女性が投稿された文に目が留まりました。天風録の横読みについて、その読後の感動が簡潔な筆致で書かれていたのです。

  「(前略)3月28日付の紙面にはとりわけ驚かされた。プロ野球の開幕に合わせ、コラムの上下段に鮮やかな「横読み」が仕込まれていたのである。各段の末尾をつなげると、上段には「しゃかりきに全力で優勝と日本一目指せ」、下段には「球場ももっと赤く染めて勝ってカープ」と、力強い激励文が浮かび上がる。制約の多い短文の中で、暗号を成立させつつ、文章としての意味も通じさせる。その心意気に「座布団10枚」と快哉を叫びたくなった。(後略)」

 一読した直後には横読みの意味が十分には理解できなかったのですが、二度読みして、「本当にそんな書き方ができるのだろうか」と、疑念を抱いてしまったのです。有難いことに、デジタル版は過去の記事も簡単に閲覧することができます。

 早速、3月28日付の天風録を開いて見ると、驚きです。確かに上段と下段に暗号文が巧みに組み込まれていたのです。天風録のコラム氏の文章力と遊び心に感服しました。さらには、83歳のご高齢にも関わらず、天風録の巧妙な仕掛けを読み解く読解力に私も「黄金の座布団10枚」を差し上げたいです。

 マツダスタジアムの開幕戦では3連勝し、好スタートをきったものの、現時点は、もどかしい試合が続いています。“しゃかりき”の気持ちがチーム内で空回りしているように感じられます。

 私は開幕ゲームで大逆転劇を演出した平川選手の故障離脱が空回りの原因だと推測しています。将来のカープを背負って立つ魅力満載の平川選手が5月の大型連休の頃には復帰し、カープの快進撃の起爆剤となってくれることを願っています。