農家民宿 梨楽庵ブログ

山陰海岸ジオパーク(龍神洞②)

風景

  奥の岬の先端が龍神洞(りゅうじんどう)です

 令和6年7月23日、再挑戦の日は汗ばむ陽気でしたが、田後(たじり)港の波は穏やかで、沖合の波も大丈夫のように見えました。船長さんに昨日の様子を尋ねたところ、天気は良かったものの、龍神洞周辺の波が高く、洞内には入れなかったそうです。「ええー!もしかして今日も入れなかったら…。」一瞬不安感が襲ってきましたが、運は天に任せるしかありません。

 小型船の定員は12名で満席でした。定刻に田後港を出港し、船は浦富海水浴場の沖合を順調に進んで行きました。船長さんの説明もわかりやすく、絶好調ならぬ“舌口調”でした。浦富海水浴場は高校時代に臨海学校で遠泳をした思い出の地でした。光陰矢の如し、いや光陰ロケットの如し、瞬く間に半世紀以上が過ぎてしまったのです。

 羽尾(はねお)岬に近づくと海食崖や海食洞が見えてきました。どれほどの溶岩が流れ出たのか、想像を絶する地殻の大変動があったに違いありません。

 岬の先端を回ると龍神洞が見えてきました。波が穏やかなので洞内に入ることができるとの船長さんの説明に胸が高鳴りました。

   龍神洞が左手に見えます。船は洞内に入ります

  大きな洞穴が迫ってきました。海の色は透明です

龍神洞入口の右側です。溶岩流が海に流れ出たのです

 龍神洞内はほとんど波がなく、船の揺れも全く感じられませんでした。入口から光が差し込みますが、両側や奥の方は真っ暗闇です。しばらくして暗闇に目が慣れてきたので海の底をのぞくと透明度の高い「岩美ブルー」の海中が見えました。

    船頭さんの説明では、数日前の大雨の影響で透明度がやや低いとのことでしたが、十分に満足できました。入口付近ではイワツバメが休みなく飛び交っていました。

    龍神洞に入ると、イワツバメが飛んでいました

 龍神洞内を出ると、船長さんが粋な計らいをしてくださいました。ゆっくりと船を一回転させて写真撮影の時間を設けて下さったのです。龍神洞の上方に目をやると、確かに崩落した遊歩道の残骸が見えました。遊歩道はかなりの急こう配でした。こんな場所によくぞ作ったものだと驚きました。

龍神洞の上に白い柵の遊歩道が見えます。龍神洞入口の右手の岩場にも遊歩道の残骸が見えます

 晴れていても波が高ければ海から見学することはできません。陸路を切り開けば定期的に見学できるのではないか、という人間の強い願望が遊歩道の建設につながったのではないでしょうか。

 帰路は往路よりも波が高く、小型船のために船底が浅いので波しぶきがかかりましたが、それもご愛敬、龍神洞ツアーの思い出の一つになりました。今回の企画は期間限定ツアーでした。

 もしかしたら来年度以降も開催されるかも、と期待しましたが、天候に左右されやすい企画なので、令和6年限定でした。あ!もしかしたら、次の辰年に再開されるかもしれませんね。それだけの価値ある企画だと私は確信しました。

田後港内ではウミネコが休憩していました。白い漁船は松葉ガニ漁の漁船です。夏場は休漁期です