山陰海岸ジオパーク(龍神洞①)
風景

奥の羽尾(はねお)岬の先端が「龍神洞(りゅうじんどう)」です
山陰海岸ジオパークについては、すでに3回ブログで紹介しています。今回は、山陰海岸ジオパークの指定地域となっている浦富海岸で企画された期間限定特別遊覧ツアーについてご紹介します。
令和6年5月の大型連休明けのことでした。岩美町で人気の「浦富海岸・島めぐり遊覧船」を運航している(株)山陰松島遊覧が、「龍神洞(りゅうじんどう)」を巡るコースを運航することが報道されました。
「龍神洞」は山陰海岸では最大級の海食洞で、日本海に突き出た羽尾(はねお)岬の先端部にあり、二つの大きな海食洞の入り口があります。県によると、洞窟の内部は幅が8m、高さが10m、奥行きが150mもあるそうです。
鳥取県では、県の形が竜を横から見た姿に似ているとして、令和6年の干支(えと)の辰(たつ)年にちなんで、「鳥取県は竜の化身!?とっとリュウ県」と銘打って、県内の竜にまつわる観光スポットをPRするキャンペーンを展開していました。この取り組みの一環として、龍神洞遊覧船ツアーが企画されたのです。
龍神洞を見学するためには県が整備した遊歩道があり、以前は陸路からも近づくことができたのですが、2017年2月に発生した地滑りによって遊歩道が崩落したため、現在は海からしか近づけない秘境の地となっていたのです。近年は、波が穏やかな時には立ちこぎで進むサップやカヤックでの見学が人気となっていました。
「期間限定」、「神秘的」の特別感がいっぱいの宣伝文句に引きずられ、すぐに予約を入れました。5月11日には報道関係者向けの体験乗船会が開催され、平井伸治知事など関係者24名が2隻の小型遊覧船に分かれて乗船し、初めての遊覧船ツアーを体験されました。
運航コースは、田後港を出港し、海水浴場として有名な浦富海岸の沖合を進み、羽尾岬の西側に連なる海食崖(かいしょくがい)や海食洞の溶岩地形を見ながら、岬の先端部にある龍神洞までのおよそ6.5㎞を約50分で往復するコースです。乗船後、平井知事は「とても神秘的だった。是非多くの人に体験してもらいたい」と話され、太鼓判を押されたと報道されていました。

羽尾岬の西側の海食洞です
7月9日、予約当日がやってきました。ワクワク感一杯で朝を迎えました。「龍神洞ツアー」は小型遊覧船を使用します。天気が良くても波が高い日には出港できません。なので、念のため、梨楽庵の裏の浜に出て海の様子を観察すると、やや波が高く感じました。
裏の海と浦富海岸では海の状況に微妙な違いはあるものの、不安感がよぎったので、電話をしてみると、残念ながら天候不順のためツアーは中止となってしまいました。
「期間限定、神秘的」の言葉が頭から離れなかったので、すぐさま再度の予約を申し込みました。ツアーは7月下旬と8月下旬にも組まれていました。8月は台風接近の危険性があるので、天候が安定している梅雨明け後の7月23日に決めました。
( 次号へ続きます )
