浦富海岸島めぐり遊覧船①
風景

鳥取砂丘からわずか10分ほどの所にあります

浦富海岸の景勝地を島めぐりします
1923年(大正12年)、今から103年前のことです。「なぜエベレストに登るのですか」というニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに、イギリスの登山家、ジョージ・マロリーは、「Because it is there」(そこにそれがあるから)と答えました。その言葉が「そこに山があるから」と翻訳され、登山家の信念を表した名言として広く知れ渡るようになったのです。
それでは、「なぜ旅に出かけるのですか」と問われたら、あなたはどのように答えられますか?まさかマロリーを真似て「そこに旅があるから」と答える方はおられないとは思いますが…。
一般論ですが、「まだ○○は見たことがないので、見てみたい」「まだ△△は食べたことがないので食べてみたい」「温泉好きなので日本中の温泉巡りをしてみたい」などと答える方がほとんどではないでしょうか。そして、全ての人に共通する動機は、“非日常”を求めて旅に出かけていることではないでしょうか。
非日常を求めるということは、普段の生活ではできないことを体験したいという人間の願望です。前回のブログで取り上げた浦富海岸遊歩道の散策は、まさに非日常体験です。そこには岩美町でしか見ることができない絶景との出合いがあるのです。人は極上の非日常体験をすると、必ずリピートしたくなります。浦富海岸は、私も時を置いて何度も訪れている場所です。
浦富海岸には、“非日常”がもう一つあるのです。それは、遊覧船による島めぐり観光です。遊覧船を運営しているのは(株)山陰松島遊覧です。今から63年前の昭和38年(1963年)に会社が設立されました。つまり、前回の東京オリンピックが開催された1年前ですから、鳥取県東部地区の伝統ある老舗企業です。
(株)山陰松島遊覧の事業内容はいろいろありますが、何といっても遊覧船による浦富海岸の島めぐりが一番人気です。まだまだ知られていませんが、鳥取砂丘からわずか10分ほどで、遊覧船乗り場に到着できるのです。

乗船乗り場では飲食や買い物ができます

港町の雰囲気がワクワク感を高めます

乗船時間が来るまでは鳥取のお土産をお探しください
鳥取砂丘観光を終えて、「砂の美術館」を見学し、まだ旅程に余裕があれば、鳥取砂丘から浦富方面に車を走らせてください。3分ほどで山陰近畿自動車道の福部ICに到着します。そこから一つ先の大谷ICまで行き、ICを下りて左折し、一般道を真っ直ぐに進み、信号を通過し、そのまま進むと、遊覧船乗り場に到着します。大谷ICからわずか2分ほどです。
船に乗ることはそれ自体が“非日常”です。漁師さんや漁船の船長さんにとっては、船に乗ること、いや運転することは仕事ですから「日常」ですが、私たちにとっては、ワクワク感いっぱいの体験です。
福岡県の柳川市では川下り観光が目玉です。島根県の松江市は松江城の堀を小舟で観光する堀川めぐりが人気です。滋賀県の近江八幡市の水郷めぐりは、またリピートしたくなる舟遊びです。
私のイチ推しは、京都の保津川下りです。嵐山からトロッコ列車に乗って乗船場の亀岡へ行き、帰路は保津峡の急流を舟下りする体験は最高です。トロッコ列車に乗る“非日常”と峡谷を川下りする“非日常”と保津峡でしか見ることができない風景美を愛でることができる、世界に誇れる観光体験です。
( 次号へ続きます )
