県民歌でふるさと愛を育みたい
梨楽庵

わかとり国体(秋季大会)入場行進の様子
「大山はさやかに晴れて…」の歌詞で始まる歌をご存知でしょうか。今から41年前に鳥取県内でさかんに歌われていた名曲です。作曲は昭和の大作曲家、團伊玖磨、作詞は委員会名と記すと、わかとり国体記念式典で歌われた鳥取県民歌、と即答される若い方はおられないのではないでしょうか。
当時、私は鳥取市内の中学校に勤務していて、わかとり国体の補助員として、生徒の引率等をしていました。競技種目だけでなく、開会式の成功をめざして、関係者の方々や式典に参加する小中高の児童、生徒たちが3年余りにわたって熱心に練習に取り組んでいる姿は、今でも目に焼き付いています。

この時、さかんに歌われていた歌が鳥取県民歌「わきあがる力」でした。何度も耳にし、何度も歌っているうちに、私は県民歌の歌詞と曲調が大好きになったのです。3番までの歌詞の中には、鳥取県の豊かな自然環境や特産品が綴られているので、歌っていると情景が鮮やかに目に浮かび、歌い終えると、なぜか全身に力がわきあがってくるのです。

9月12日は「とっとり県民の日」です。鳥取県民がふるさとについて理解と関心を深め、ふるさとを愛する心を育て、自信と誇りが持てる鳥取県を、力を合わせて築きあげることを心に願う日として制定されました。しかし、一日だけの意識づけでは、ねらいの達成は難しいのではないでしょうか。
私は県民歌「わきあがる力」を学校内の諸行事の中で歌う場面を設けてほしいと願っています。校歌は母校愛を育みます。社歌は社員の一体感を高めます。
言霊と同じく、歌には人々を勇気づける大いなる力があるのです。ふるさと愛を育てるために、鳥取“県下”に“県歌”を広めてはどうでしょうか。

8月26日に日本海新聞へ投稿した上記の文が、9月12日に掲載されましたので紹介します。

わかとり国体(秋季大会)の写真は、「わかとり国体・わかとり大会記念 式典音楽集」から転載しています。

〈 追記 〉投稿文がきっかけとなり、鳥取県民歌が鳥取県民に周知され、諸行事において県民歌が歌われ、ふるさと愛が深まることを願っています。「鳥取県民歌」は前回のブログ「とっとり県民の日」に掲載していますのでご覧ください。
