農家民宿 梨楽庵ブログ

浦富海岸島めぐり“小型”遊覧船①

風景

   浦富海岸のシンボル「千貫松島」

 前回のブログでは浦富海岸の島めぐり遊覧の乗船体験の素晴らしさについて紹介しています。私自身がこれまでに何度も乗船し、毎回十分以上に満足感を味わってきました。

 県外から来県した知人を案内すると誰もが大喜びされます。千葉県の知人は、「鳥取が南国の県だと初めて認識しました。自分はダイビングが趣味ですが、いつかこのきれいな海の中を潜ってみたいです」と話されていました。遊覧船体験は鳥取県のイメージアップに大きな力を発揮しているのです。

 十分満足しているにも関わらず、なぜ再び島めぐりについてブログ発信されるのですか?と疑問に思われるかもしれません。追加発信する理由は、ブログ発信するために、一昨年、数年ぶりに遊覧船に乗り、改めて浦富海岸の海岸美に感動し、皆様にイチ推しでお勧めして満足感にひたっていました。

 すると突然、“浦富海岸さん”からお𠮟りを受けたのです。「梨楽庵のオーナーさん、あなたは私の素晴らしさを全国の皆様に紹介し、満足されたようですが、まだまだ伝えきれていませんよ。一度、“小型船”に乗ってごらんなさい。私の忠告が分かるはずですから」

 敬愛する“浦富海岸さん”の忠告を素直に受け止め、小型船の遊覧体験をしてきました。結論は、“浦富海岸さん”のおっしゃる通りでした。私は浦富海岸の自然美を不十分な理解のまま、ドヤ顔をしてブログ発信していたのです。今回も伝えきれないのを覚悟で、小型船の感動体験をお伝えします。

 小型船は定員が12名なので、大人数のときは3隻に分乗します。取材日は平日でしたが、私の船は満席でした。遊覧船と違って小型船は座席から海面が近く、海の上に浮かんでいる感じがします。午前10時15分、小型船は田後港を出港し、スピードを上げて目的地に向かいました。

 田後港を出るやいなや、小型船は右に大きく旋回し、断崖や奇岩が続く岩場に接近していきました。浦富海岸一帯は、今から約3200万年前、まだ日本海ができていなかった時代、つまり日本列島が大陸と陸続きだった時代に形成された「花崗岩」でできた岩石海岸です。

 花崗岩は地中の奥深くでマグマがゆっくりと冷却されてできる岩石です。大陸で形成された花崗岩の大地が大陸から離れ始め、その後の様々な地殻変動によって日本列島が形成された時、地表に顔を出した花崗岩が浦富海岸の花崗岩なのです。

 約3200万年前の地質の歴史を目視できるのです

 海沿いに顔を出した花崗岩の陸地は、日本海の荒波によって岩石の割れ目や断層に沿って浸食が進み、冬に吹き荒れる北西の季節風や暴風雨などによって風化も進み、断崖や洞門、洞窟や離れ島などの個性豊かな海岸地形が形成されたのです。つまり、浦富海岸は、気の遠くなるような長い年月の間に、大自然の力によって生み出された奇跡的な造形美に満ち溢れた場所なのです。

( 次号へ続きます )